Welcome to Model United Nations Kyusyu branch!!

Golden UN Camp

 前期会議は、3つある支部会議の中でも一番最初に行われる会議です。
今年は新歓会議が6月にずれ込んだこともあり、準備期間の短い中、7月の14〜15日に行われました。
日程の都合で新入生の参加があまりなかったことが悔やまれますが、4年生というベテランの参加により充実した会議となりました。

●会議設定

 緊急国際連合安全保障理事会 第1022会合
 設定日時:1962年10月27日

●議題

 キューバにおける危機的状況の解決

●使用言語

 公式/非公式/決議
   日本語/日本語/英語

●フロント

 Director:早野翔
 Chair:山本くるみ
 Secretary:関口直人

●会議監督挨拶

   みなさん前期会議に申し込み頂き本当にありがとうございます。APU2回生の早野翔です。 もし皆様が、この議題に少しでも魅力を感じて頂けたならそれに勝る喜びはありません。
 さて、人類の歴史の中で核兵器が敵意を持って使用されたのは、わずかに二度のみ、みなさんご存じの通り日本に対して使われたもののみです。 しかし、近年では量こそ減らされつつありますが、多くの国が保持しつつあります。 その核保持の正当化の理由として核は抑止力であると言われていますが、それを撃ちかけたのがキューバ危機なのです。
 キューバ危機は恐らく多くの人が存在は知っているにも関わらず、ほとんどの人は詳しく知らない問題なのでは無いでしょうか。 恐らく、世界史の教科書にも「キューバでの危機で東西陣営が緊張関係に陥ったことをきっかけに両陣営はデタントと呼ば〜(略)」などと一行ほどでまとめられてしまう事例です。
 しかし、この問題は人類史上最も重要な事件であり、それで済ましてはいけないほど危険な状況が発生していました。 当時の世界情勢を振り返ってみれば、冷戦が始まって以来、共産主義陣営の勢いは凄まじいものでした。 世界各地で政府が共産主義へと変貌を遂げようとしていたのです。
 更に、1950年代後半にはソ連による宇宙開発がアメリカを圧倒し始めていました。 民族革命に成功したカストロ率いるキューバは、急激にソ連に近づいた。まさに冷戦の中でも東西が対等な状態になっていたのです。 そのような状態で発生したこの13日間の―十月の悪夢―は一体人類に何をもたらしたのか。
 合理的に考えれば解決出来るはずのこの問題に対して、各国首脳はなぜ解決にこれほどの危機的状況にもつれ込むまで何も出来なかったのか、そして国連は何もできなかったのであろうか。  それを振り返る良い機会だと思います。そして、核攻撃を受け、原子力施設による放射能問題に見舞われた日本でこそ考えるべきではないでしょうか。 ケケニアのアミナ・モハメッド大使は核軍縮を望む日本大使に対し「貴使の言葉には、南アフリカのネルソン・マンダラが人種差別全廃を率いるのと同じ正当性がある。 最も苦しんだ人だからこそ、その分野で人間社会を真に率いる立場にある」と述べたことがあります。 まさに真に率いる立場なのは我々日本人なのかも知れません。今年は、キューバ危機から50年目の節目の年でもあります。 この節目の年に半世紀前の危機について再検討を行い、核兵器とは何なのかそういった根本に立ち返る機会になればと思います。
 続いてBGについてですが、問題の根本となる状況から当時の緊迫した情勢までを理解できるように構成しました。 その為、普通のBGとは少々異なった構成を取っており、アメリカ・キューバ・ソ連には特別な情報が付録として渡されています。 それは史実ではその政府から公開されなかった重要な情報です。 しかし、もしその公開がこの危機解決に役立つのであれば、それを利用して頂きたいと思います。 又、長い流れを見ていこうと考えたのは、偉人が「時事問題は大局を見る目を鈍らせる」と名言を残しているように、当時の時事的な問題にばかり目を取られてしまっては、問題の根本が理解できず解決策も見いだすことが出来ないからではないかと考えたためです。 皆様には冷戦に至る流れ、そして大国はどのような選択を行い、取り返しのつかない過ちを犯す手前へと足を進めていったのかを読み、どこで修正すべきだったのかということを考えていただければ幸いです。
 最後になりますが、この会議は不安要素が多くある会議でもあります。まずこの会議で扱うキューバ危機という問題に対して、実際には国連が何も出来なかったということが挙げられます。なので、皆さんには是非とも国連がこのような事態に対しても有効であることを示して頂きたいと思います。皆さんが世界を救えることを祈っています。         立命館アジア太平洋大学アジア太平洋学部2回生 早野翔

立命館アジア太平洋大学アジア太平洋学部2回生 早野翔



以下、会議風景を写真とともに〜

会議設定が当時の緊急安保理とあって、席の配置も実際の安保理仕様となっていました!
これだと普通に座っているだけでも、前の大使の視線が気になってしまって緊張するんですよねえ
大村はなんと大国のアメリカ担当!斜め前のロシアからの無言のプレッシャーが怖かったです(笑)




なんとなく気に入ってしまったこの一枚。
私の手が入ってるのが不服ですが…








4年生の方々もファシリをしたりGLをしたりと、とても積極的に会議に参加してくださいました!感謝感謝♪








今回の会議はアメリカの臨検がフォーカスされました。








最後はやっぱりみんなでパシャリ☆フロント陣、大使のみなさん、お疲れ様でした!
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